情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

　本研究は、空調と照明を連携し、暖色(寒色)を用いることで体感温度が上がる(下がる)効果を利用して、室内温度を錯覚させて省エネ空調制御を実現させる研究である。空調と照明をECHONET Liteを使用して連携させ、既存のHEMSシステムへ割り込む「割込型HEMSコントローラ」を作成し、照明の色を変化させる制御を行い快適な温度環境を創造する、省エネ空調制御システムを構築した。システムの実現に当たって、純色の赤色と青色の照明光の部屋に被験者に入ってもらい、感じ方を調査する基本の官能実験を行い、照明の制御において、色を決定するための「色・温度制御表」を作成した。