5Q-09
楽曲群のコード進行・メタ情報・楽曲特徴量の統合可視化の一手法
○上原美咲,伊藤貴之(お茶の水女子大)
楽曲群における曲同士の印象やアーティスト同士の作曲傾向についての関連性を,短時間で効率的に把握する一手法として「可視化」が有用であるといえる.また,楽曲を分析するにあたり,楽曲特徴量に加え,楽曲の基礎となっているコード進行も非常に役立つ要素であると考える.そこで本報告では,楽曲群のコード進行・メタ情報・楽曲特徴量の統合可視化の一手法を提案する.本手法ではまず,可視化の対象となる各楽曲から楽曲特徴量を抽出する.一方で各楽曲からコード進行を抽出して文字列データとし,あらかじめ設定した数種類の頻出コード進行の有無を文字列検索によって検出する.以上の情報を,楽曲特徴量に基づいて楽曲群を配置した散布図と,コード進行やメタ情報の共起性を表現した散布図を用いて可視化する.本報告では20 組のJ-POP アーティストを対象として,本手法によってどのような傾向が可視化できたかを紹介する.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会