情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，災害に強い通信インフラとして無線LANが注目されている．電話回線が基地局の機能停止や輻輳により利用できない場合にも，無線LANはインターネットにアクセスできるため，災害時に有効な通信手段とされる．しかし，無線LANには，通信が利用できないデッドスポットが存在するという問題点がある．デッドスポットに対する解決策として，無線中継機によって，新たな無線通信路を確立し，デッドスポットをカバーする方法がある．本研究は，ロボットとマルチエージェントを組み合わせることで，災害時に人の手を介すること無く無線通信路を確立し，デッドスポットを解消するシステムを提案する．