情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，安価なロボットの普及や無線への接続の普及により，分散ロボットシステムは、新たなサービス用途において大きな可能性を持つものとして改めて認識されている。我々は分散ロボットシステムのひとつの適応例として介護施設などで利用できる見守りロボットを提案し、設計と実装に取り組んでいる．人に対してのサービスを提供することを念頭においた上で、非同期で分散している複数台のロボットが，それぞれにデータを送信する場合，一定時間内にいかに多くの処理を行うか，といったスループットよりも，作業依頼をしてから返すまでの応答性を性能目標とする必要がある。本研究では，応答性が必要なデータと，バックグラウンドでI/O アクセスをするデータを区別できるクラスを設計、実装し，その有効性を議論した。