情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

初等教育にプログラミング教育を導入することに注目が集まっている．しかし，児童がプログラムを作成する思考過程や，つまずき箇所については経験的・感覚的にしか把握されておらず，また，これまで実施されていた高等教育や成人向けのプログラミング教育と同じ教授法でよいのかどうかも明確になっていない．そこで本稿ではビジュアルプログラミング言語である「Scratch」に，学習者のプログラム作成過程を詳細に記録し，その推移を教員が確認できるようにする編集履歴可視化システムを連携させ，典型的なつまずきパターンや，学習者のタイプによる思考過程の違いについて明らかにする．