5E-01
PDSモデルの著作物管理・運用に係る課題検討
○加藤綾子(文教大)
情報技術の進展により,財・サービスの生産・流通・管理・宣伝等が企業中心から個人中心に移行する側面がある.情報財化しやすい著作物の分野では,生産消費者の顕在化やCGM・UGC拡大の状況が示されるが,それだけでは次なる社会経済的な仕組みを検討するには不十分であった.他方で,パーソナルデータの連携や利活用の議論では,PDSによる個人中心の管理・運用が提唱されつつある.PDSのツールを用いると,著作物についても,個人に帰属する著作財産権を法人に譲渡・信託せずに個人が管理・運用できたり,包括契約ではなく個別の条件設定を行うことができたりすると考えられるが,いくつかの課題もある.本報告ではこれらの課題を提示し検討を行う.

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