情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，ロボット技術の発展に伴い，ロボット・セラピーへの関心は高まりつつある．一方，ロボットの一般家庭への普及には課題も多く，福祉施設等における利用に留まっているのが現状である．デジタルペットもペットロボット同様，セラピー効果を有することが知られている．デジタルペットは自由度が高く，安価に利用ができるため，身近な存在ではあるが，実態を持たず，物理的な接触はできない．我々は，セラピー効果を引き出す上で最も重要なのは，身体性であると考える。本研究は，セラピー効果を引き出す上で身体性はどのような影響を与えるか検証する第一段階として，ロボットとバーチャルペットによる効果の差異を検証したため報告する．