情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

本稿ではTwitterの発言から性格分析を行う新たな手法について述べる．従来研究においてよく利用される性格分析のモデルとしては，性格特性論の一つである5因子モデルが有名であるが，その手法はアンケートの結果に基づく各個人の自己による性格分析であり，第三者による性格判断とは異なる．そこで，本研究では，まず，twitterの利用者に対し，TIPI-Jを参考としたアンケートを通して5因子モデルによる性格分析を行い，その結果とtwitterの発言内容に基づく第三者による性格判定の結果とを比較して，両者の関係性を明らかにする．また，それとは別に，ニューラルネット言語モデルを用いて，twitterの発言内容と第三者による性格判定の結果をデータとして学習を行う．その後，両者の結果を用いることで，発言内容から直接5因子モデルと近似した性格分析を行う．