情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

オープンエデュケーションの進展でシラバス等メタデータの重要性も増しているが、同一単語でも文書中での意味や用法が異なる場合があり、著者、文書間での違いの程度を知る必要がある。本研究では、シラバスにおける異文書間に出現する同一単語の機械的な意味の差を分析する。具体的には、単語を前後の出現語の構成によりベクトル表現とする手法を用いて、異なる大学のシラバス中で共通に用いられる単語を対象として、それぞれベクトルの異なり方を分析する。単語、文などの分析単位毎に、組織、分野の違いなどがベクトルの異なり方に与える影響や、ベクトルの差異の意味や概念などについて議論し、メタデータ活用時の課題について考察する。