情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

　地域の伝統的な祭りを保存し継承するために、祭りの情報の記述に適したアーカイブ化の方法を検討する。近年、祭りのデジタルアーカイブ化が進んでいるが、それぞれが独自のデータ構造であるため情報の活用がしにくい点と、祭りの変遷を記述しにくい点が問題である。「祭りそのもの」をできるだけ正確に記述するデータ構造と、祭りの変遷を記述しやすい仕組みを検討する必要がある。祭りを記述するデータ構造を作成するため、メタデータ標準であるDublin Core等から選択したメタデータに祭り独自のメタデータを追加する。祭りの変遷を記述するために、年代ごとに祭りのようすの変化を効率よく記述する仕組みを提案する。