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国宝「一遍上人絵伝」に描かれる踊念仏の踊りのシーケンスを復元
○荒木宏允,谷田部竜,長沢可也(湘南工科大)
国宝「一遍上人絵伝」に描かれる踊り念仏は、踊りの画像としては日本最古とされ、盆踊りの起源とも言われている。本研究では、踊りのポーズを3DCG技術によりPCに取り込み、解析する事を目的とする。本来、踊りは揃って踊る事が多いが、絵伝に描かれるポーズは一人一人異なっており、大きな疑問があった。藤沢片瀬海岸での踊りを解析したところ、踊り手の姿全体が描かれている右手前から左手前、さらに左側面奥へと並ぶ10人のポーズを順番につなぐことで、リズム感ある踊りが復元されることが明らかになった。絵伝は、踊りのシーケンスを記録し後世に残す事を意識して描かれた可能性が高い、という事が初めて明らかになった。

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