情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

　現在、ニュースを閲覧する手段として利用可能な媒体は多岐にわたる。しかし、それらは情報を提供することに重点が置かれており、ユーザが情報を得るためのプロセスが単調かつ味気のないものである。
　本論文は、大型ディスプレイに映された雨のような表現に対し、ユーザが手ですくう動作を行うことで、対応したニュースが得られるインタラクティブコンテンツ「手で受けるニュースの雨」の提案を目的としている。入手工程に着目し、アニメーションとインタラクションを組み合わせることでユーザが情報を自ら選び取り、「入手した」という実感が湧くコンテンツを目指すことで従来のものとの差別化を図る。