4W-01
輝度の最大寄与値を用いた半透明物体のリアルタイムレンダリング
○小澤禎裕,岡本 翠,森島繁生(早大)
人肌をはじめとする半透明物体の高速描画は、
物体内部で生じる表面下散乱現象のシミュレーションに膨大な計算が必要となるため,
困難であると言える.
本研究では,ダイクストラ法の一種である歩数マップを用いて,
表面下散乱における光輸送の経路を近似的に計算することで,半透明物体を高速に描画する手法を提案する.
まず,対象とするオブジェクト上に歩数マップを作成する.
これによって,表面下散乱におけるあらゆる光の経路の内,寄与の最大となる経路を取得することができる.
次に,取得した経路の距離に応じて入射光の光線強度を減衰させることで,半透明物体における光の伝播をモデル化する.
本研究によって多重散乱の支配的な半透明物体の描画を実現した.

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