4V-07
51%攻撃の分析と予防
○李 雨坤,岸上順一(室蘭工大)
ブロックチェーンの構造は、複数の取引からなるブロックが鎖状で前のブロックと接続されている。
初期の通貨流通や、二重支払いの検知のために、新しいブロックが前のブロックに追加された場合、proof-of-workが用いられているが、複数のマイニングプールを結ぶことや、個人が巨大な設備を投入するにより、全体における過半数の計算パワーを掌握できてしまう。
これは「51%攻撃」と呼ばれるもので、特定の個人やグループが採掘速度の51%以上を支配してしまうと、二重支払いなどと言った不正な取引を行うことが可能となってしまう。51%攻撃では、ビットコインだけではなく、proof-of-workに基づいて作られたすべての電子通貨に発生する可能がある。本論文では、51%攻撃を分析して、二重proof-of-workなどを用いて51%攻撃の予防方法を検討する。

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