4U-04
運転再開計画最適化とマルチエージェントシミュレーションによる有効性評価
○樋野葉子,荒井幸代(千葉大)
東日本大震災発生後,首都圏では多くの路線が運休する中,運転を再開した一部路線に利用客が駅の容量を越えて殺到し再度の運休を招いた。この事例は災害時における運転再開計画の重要性を示している。本研究では,運転再開による駅の容量オーバーを回避するための計画問題を対象とする。組合せ最適化手法である遺伝的アルゴリズムを用い,駅の容量オーバーを最小化する運転再開計画法を提案する。また,得られた運転再開計画に基づいたマルチエージェントシミュレーションによって鉄道ネットワークや混雑度といった環境に合わせた運転再開のルールを考察する。具体的には,山手線を中心とした首都圏鉄道網を対象としてその有効性を評価する。

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