4J-03
動的型付け言語における構文拡張による曖昧性の回避手段の提供
○岩間雄太,市川和央,千葉 滋(東大)
内部DSLを実現する機構には文法に制約がある.文法の制限を緩めると曖昧性といわれる構文解析時に一意に解析結果が決まらなくなる問題が発生するためである.静的型付け言語では型の情報を使用することで曖昧性の問題を回避することが可能だが動的型付け言語では同じ解決策を取ることができない.本稿では同一DSLの演算子のオペランド式の中でだけで使用できる演算子を動的型付け言語に導入することを提案する.本提案によりグローバルに見えている演算子の数を減らすことが可能になるため,強力なユーザ定義演算子をサポートしつつ、曖昧性問題が起こりにくくなる.現在二種類の演算子を使用してDSLを定義するシステムを実装している.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会