情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

我々はコンピュータグラフィックスにおける液体の表現に有限体積法を使用する試みを行ってきたが、その過程で正多面体や半正多面体の形をした液滴が無重力空間で表面張力のみによって変形するとき、近似的にその多面体の双対多面体に遷移するという現象を見出したので報告する。また、有限体積法で表現された液滴のVOF値に対し、単純にマーチングキューブ法を使用した表示を用いると縞模様が発生するという問題が生ずる。これに対し、VOF値の平均化とPLIC法による界面の再構築を使用するハイブリッド的な手法を試みたが、表面の縞模様の抑制に対して有効であることを確認した。