3ZD-06
オープンデータを活用した広域観光支援システムの基礎検討
○上田翔磨,阿部昭博,市川 尚,富澤浩樹(岩手県大)
岩手県の観光振興においては、内陸部の主要な観光エリアである平泉や盛岡に来た観光客の県内滞在周遊促進を狙って行政が鉄道会社等と連携した施策をとっているものの、市町村を超えた広域での効果的な情報提供が課題となっている。従来、連携やコンテンツ整備の制約から広域を対象とした観光支援システムの開発は容易ではなかったが、近年、総務省が全国の観光オープンデータを公開するなどにより、それらのシステムを構築可能とする環境が整いつつある。そこで本研究では岩手県をフィールドとし、オープンデータを活用して広域での観光周遊を促進するシステムの開発を行う。本稿では鉄道で旅行する人を想定ユーザとし、複数の行政に跨る鉄道沿線の観光情報の提供、二次交通利用の支援、さらに季節、天候、イベントといった動的要因を考慮するためのシステムの基礎検討について報告する。

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