情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

電子黒板と学習者用端末を連携して授業を行う場合，教師の操作は電子黒板によるものとなる．この時，授業内容に無関係な操作も電子黒板上で行うため，授業の流れを遮り，学習者の集中を途切れさせてしまう．そこで，本研究では教師用端末を導入し，学習者に不必要な情報を表示することなく授業を進めるためのシステムの提案と開発を行った．学習者用端末から送られてきたデータは，教師用端末に座席順で一覧表示させることにより，誰がどのデータを送ってきたか一目で把握し，電子黒板に表示したいデータを教師用端末から瞬時に選択できる．座席順は教師用と学習者用の両端末から自由に設定することができ，教師の負担軽減と学習者の主体的活動を支援する．