情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

街中では，車いす利用者が道路や歩道を通行する際，道路の形状や路面の状態によって通行が困難になる場合がある．彼らが移動ルートを決定する際，通行の妨げとなる区間がどこに存在するかが分かる地図があれば，事前に避けられる．現在，特定のスポット（駅やトイレ）のアクセシビリティを共有するためのシステムはいくつか存在している．しかし，スポットに特化したシステムでは，道路や歩道のアクセシビリティの表現には適していない．そこで本研究では道路や歩道に特化し，アクセシビリティの低い区間の位置や状況などの情報を共有するためのシステムの開発を行う．