情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，自動車に運転支援システムが搭載され始めており，負荷軽減，安全確保の観点から着目されている．しかし，運転支援システムの介入がドライバーの意図せぬ状況で起こる場合，ドライバーにその運転支援システムに不快感を覚える恐れがある．そのため，各々のドライバーの過去の運転データから個々の運転特性を表現したモデルを構築し，運転支援システムを適切に調整する必要がある．また，周囲の運転環境によって，ドライバーの運転特性は変化すると考えられる．そこで本稿では，より精確にドライバー個人の特性を表現するために，環境の変化を考慮した追従走行時における自動車運転モデルについて検討する．