情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，ネットワークを通じて操作可能な情報家電が普及しつつある．しかし情報家電には複数の通信規格が存在し，宅内にはDLNA（Digital Living Network Alliance）やECHONET Liteなどが混在している．そのため，ユーザは機器の規格に合わせてアプリケーションや操作方法を変更する必要がある．また，ネットワークを通じて操作する際，ユーザは発見した機器の型番からしか機器を特定することができない．そのため，制御したい機器を直感的に判断したり，宅内に同一モデルの機器が複数存在する場合の区別が困難である．本稿では，規格の違いを意識することなく，直感的に機器を制御することができるiHAC（intuitive Home Appliance Control）システムについて提案する．提案システムのプロトタイプを実装し，機器の規格の違いを意識しない操作が可能となることを確認した．