3S-07
軍艦島モニタリングに向けた首振りカメラによる映像取得方式の検討
○守屋広汰,小寺志保(静岡大),倉田成人(筑波技術大),濱本卓司(東京都市大),猿渡俊介(静岡大)
軍艦島は,長崎県にある無人島であり,現在も経年劣化による建物の複雑な崩壊現象が発生している.筆者らは,軍艦島において崩壊中の建物の映像や音声,加速度といったデータを収集することで,建築構造解析に貢献することを目指して軍艦島モニタリングプロジェクトを進めている.本稿では,軍艦島モニタリングにおいて,首振りカメラを用いて効率的に映像を撮影する方法について検討する.軍艦島モニタリングでは使用できる電力が限られるため,できるだけ少ない経路で撮影できる範囲をすべて撮影する必要がある.そのため本稿では,首振りカメラの動きを巡回セールスマン問題として捉え,最適解を算出することで常に最適な経路を算出する.シミュレーションによって提案手法によって選択した経路が最適な経路だとわかった.また,実際に軍艦島モニタリングで使用している首振りカメラに提案手法を実装した.

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