3Q-05
ビート準同期隠れマルコフモデルに基づく歌声音高軌跡に対する音符推定
○錦見 亮,中村栄太,糸山克寿,吉井和佳(京大)
本稿では,ビート時刻を既知とし,歌声の音高軌跡から楽譜上の音符系列を推定する手法について述べる.歌声の音高軌跡は,その概形は楽譜に指定された音符の時刻・音高に従うが,ビブラートやオーバーシュートなどの時間的・周波数的な逸脱成分を含んでいる.ここで,楽譜に指定された音高軌跡と逸脱成分とはいずれも未知であるが,一方が他方を推定する上での手がかりとなる鶏と卵の関係にあることから,両者を一挙に推定することが望ましい.本研究では,音高遷移時刻のビート時刻からの時間ずれと音高の微細な周波数変化がいずれもガウス分布に従うと仮定し,ビート時刻に弱く同期した隠れマルコフモデルを提案する.

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