3Q-02
ビート位置依存隠れセミマルコフモデルに基づく音楽音響信号に対するコード認識
○丸尾智志(京大),前澤 陽(ヤマハ),中村栄太,糸山克寿,吉井和佳(京大)
本稿では,コード遷移のビート位置依存性を考慮した隠れセミマルコフモデル(HSMM)に基づくコード認識について述べる.従来は,音楽音響信号からクロマベクトルを抽出し,ビート同期した隠れマルコフモデル(HMM)を用いてコードの種類と区間を推定するのが一般的であった.しかし,コードの遷移確率はすべてのビートで一定であり,同じコードが数ビート継続する確率は指数減衰してしまう問題あった.この問題を解決するため,本研究では,小節内のビート位置でコードの遷移確率が変化すること,コードの継続時間長には偏りがあることに着目し,ビート同期したHSMMを用いてコード認識する手法を提案する.

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