3K-02
GPSデータを用いた屋外大規模イベント終了後の人流解析
○三島嵩晃,藤原裕樹(東京高専),石黒陽介(北陸先端大),山下晃弘(東京高専),山下倫央(産総研)
 本論文では,GPSロガーで収集した緯度経度で表される二次元的な位置情報を,あらかじめ定められた基準動線上の計測開始位置からの距離で表す一次元表現へ変換する手法を提案する.GPSトラッキングデータの一次元表現への変換を行い,ハンディGPSロガーを所持した計測対象者の目的地方向に対して前進した距離を正規化することで,複数のGPSトラッキングデータを比較することが容易となる.本手法を用いた分析の対象として,2015年に開催された関門海峡花火大会の打ち上げ終了後に,花火大会会場から最寄り駅であるJR門司港駅まで徒歩で移動する来場者の移動状況を取り上げる.三つの帰宅動線における花火大会会場から最寄り駅までの所要時間が花火大会終了後からどのように推移したかに着目することで,花火大会運営者によって行われた群集流動制御の影響を明らかにする.

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