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bsdiffを応用したECUソフトウェア高速ダウンロード
○小沼 寛,野澤優尚,清原良三(神奈川工科大)
近年、自動車の電子化、高機能化に伴い搭載される電子制御ユニット(ECU)の数は増加し、また、ECUソフトウェアの複雑化、大規模化も進んでいる。その結果、ソフトウェアの品質管理が困難となり出荷後に不具合が発覚し、ソフトウェアの更新が必要となる場合がある。ソフトウェアの更新は車載ネットワークを介して行われるが、車載ネットワークは帯域が狭くデータの送信に時間がかかってしまう。ソフトウェアを更新する際にはエンジンをかけておく必要があるが、更新中は車の操作を行えず、また、安全上その場から離れることも好ましくない。そのため、更新時間を短くすることが望まれる。本稿では、ソフトウェアの更新をする際に、ソフトウェアの旧版と新版に差分圧縮を行い、差分データだけを送信することで通信料を削減し、更新時間の短縮を試みる。

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