3F-03
学習履歴を利用した学習状況の解析
○久富 望,田中利幸(京大)
初等中等教育の指導現場において、学習者一人につき一台の電子端末を利用した授業形態が模索され、その結果の一つとして学習履歴の継続的かつ組織的な集積が見込まれる。これにより、電子計算機を用いた学習状況の推測を行いやすくなり、教育現場における学習履歴の利用の質が変化しうる。
本講演では、新たな学習履歴の利用方法の一例として、中等教育段階の学校から収集されたテストデータ等の解析を報告する。データの解析にあたっては、高大接続システム改革会議においても利用が検討されている項目応答理論(IRT)を基礎に、機械学習の知識を利用し、通常のIRTでは解析が困難な少人数集団に対する推測を行う。また、解析結果を教員に対してどのようにフィードバックするべきかについても論じる。

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