3C-06
新しい製品の内生的な創発に基づいた新規需要創発モデルシミュレーション
○高島幸成(千葉工大)
エージェントの創発現象から経済現象のメカニズム解明を試みるAgent-based Computational Economicsにおいて,経済成長は重要な要素であり,その要因としてプロダクトイノベーションが挙げられる.イノベーション研究において,消費者側の新製品への適応過程や,企業側のイノベーションプロセスを対象とする研究は多くなされているが,双方の観点から産業の創発を対象とする研究はみられない.本研究は財市場のなかで消費者と生産者が機能値の集合で表現した製品の売買を通して,機能に対する欲求と市場が求める機能を相互学習し所与によらない新しい製品を内生的に創発することにより,新しい製品群に対する需要とそれに伴う産業を創発するモデルの構築を試みた.

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