2ZD-05
公共交通システムにおける全体最適な座席利用促進のための乗車時間最小化戦略
○冨山侑子,宇都宮陽一,奥田隆史(愛知県大)
電車やバスなどの公共交通システムを利用する際に,混雑率が150%以下にも関わらず混雑しているようにみえる現象が発生する.このとき乗降口付近では乗客密集度が高くなっている一方で,座席や通路付近では低くなっている.このような現象を本稿では,擬似混雑と呼ぶ.この擬似混雑により,乗客の乗降に時間を要したり,乗降車できない乗客が現れたりする.擬似混雑を解消するためには,乗客に適切な行動を促すことが有効である.疑似混雑を解消する行動とは乗車時間を最小化する行動だと考える.乗車時間とは乗客が乗車し,着席するまでの時間のことである.疑似混雑解消行動を考察するために,乗客をエージェントと捉え,マルチエージェントシミュレーションをおこなう.

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