情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

ギター演奏の評価では、楽器から発生する音響を用いた手法が広く用いられているが、その音響が奏者のどのような運動に起因して発生するものであるかについては、未だ不明な点が多い。そこで、本研究では、利用者の手首に装着した小型モーションセンサを用いたギター演奏運動評価を行うシステムに関する検討を行った。初心者およびライブ演奏経験のある中級者による実験の結果、腕の延長線上に沿った軸における加速度について、中級者ではより安定した値が計測されることが分かった。また、メトロノームを用いたリズム教示を行う実験では、バンドでの演奏経験がある利用者にて、運動計測値の安定性が増していた。