情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

先天性心疾患とは生まれながら心臓やその周辺の血管構造に異常がある疾患である。疾患の説明にはシェーマと呼ばれるイラストが用いられるが、心臓は複雑な3次元構造をしており、構造を説明することが難しい。本研究では患者説明のための先天性心疾患心臓の簡易3次元モデルを容易に作成できるツールを提供することを目的とした。開発したツールは正常な心臓を元に心室や心房の大きさ・壁厚を変更し、疾患による血流の変化を設定することでモデルを作成するものである。開発したツールを用いてモデルの作成を試みた結果、代表的な先天性心疾患の1つであるファロー四徴症のモデルを作成することができた。