情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

本研究では，ドライバーの駐車時間申告に対する信頼度を考慮し，最適な駐車場割当機構の実現を目指す．ドライバーの駐車場探索による混雑の発生が世界中で問題視されている．Webや携帯端末で駐車場の状況を確認できるツールが開発されているが，需要の高い駐車場に対してドライバー同士の競合が発生するのみであり，交通渋滞を解消できない．また，駐車場を予約できるシステムが開発されているが，予約者が予約した時間通りに駐車場を使用するとは限らない．本研究では，ドライバーの駐車時間申告の不確実性を考慮した駐車場の予約機構を提案する．過去の履歴に基づいてドライバーごとに信頼度を評価し，信頼度に基づき駐車場を割り当てる．