2N-02
複数の参照画像を用いた背景変動に頑健な対象領域抽出手法
○野崎裕樹,阿部 亨,菅沼拓夫(東北大)
移動する対象の領域を映像から抽出する抽出法のひとつとして背景差分が広く用いられている.この手法は,未知の対象や一時停止した対象へも利用可能という利点がある一方,背景部分の変動が起こると領域抽出制度が低下する欠点がある.この問題に対処するために,筆者らは,複数の画像を参照することで背景の変動に頑健な領域抽出を実現する手法を提案している.従来の提案手法では,入力画像と参照画像との比較にRGB輝度値を用いていた.これに対し,本稿では複数の参照画像を用いた背景差分において,RGBの輝度値とは異なる特徴量を用い入力画像と参照画像との比較を行うことで,領域抽出の頑健性の向上を図る手法について検討を行う.

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