情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

　わが国は水産加工業の6次産業化を推進している．2010年には六次産業化法(「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」)が制定された．さらに，TPPによる関税撤廃など水産加工業を営む企業を取り巻く環境が大きく変化している．これらの環境変化は積極的にとらえるのであれば水産加工業社にとっては飛躍のチャンスでもある．そこで，本研究では，最初にある水産加工企業社の商品，原材料の在庫管理状況の調査をおこない，発注点が存在しない在庫管理の現状を調査する．次に，調査結果に基づいた在庫管理に関する数理モデルを構築し，当該企業における利潤を最適化する在庫管理方式を提案する．