情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

離散変化と連続変化の両方を扱う動的システムとして、ハイブリッドシステムがある。
ハイブリッドシステムには、非常に多数、ないし無限回の離散変化を伴うモデルが存在する。
例として、スライディングモードは、極小幅の領域内で極めて多くの離散変化を繰り返しつつ進行するシステムの挙動と捉えることができる。
このようなモデルに対しては、計算時間の発散により、一般的なシミュレーションを通した解析が難しい。
本研究では、こうしたモデルに対して、ループ不変条件に着目した解析手法を提案する。
また、ハイブリッドシステムのモデリング言語 HydLa、およびその処理系 HyLaGI を用い、当該手法を適用したモデルの解析を行う。