2D-06
ファジィ推論に基づく状態推定を用いたカオス同期のセキュリティ向上
○清水能理(八戸工大)
カオス同期を用いた秘匿通信では、送信側と受信側の二つの同期部において暗号鍵を生成する際、短時間ではあるが全ての内部状態を通信路に送信する。送受信される同期化信号はセキュリティ上可能な限り低次元が良いので、状態オブザーバを用いて低次元同期化信号から元の高次元同期部を再構築できれば、通信系の秘匿性を向上できる。また、カオス系のメカニズムやモデルは常に得られるわけではない。数学モデルが得られない自然界データから未知カオス系のファジィモデルを構築できれば、時変パラメータをもつ線形型システムとして同期部を設計できる。

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