情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

XRAINは2010年から国土交通省によって運用が開始されたXバンドMPレーダによる気象観測網であり、2015年までに全39基の整備が完了し配信が開始された。XRAINでは従来用いられていたCバンドレーダに比べて高頻度・高分解能・高精度の観測が行われており、補正が不要であるためほぼリアルタイムでのデータ配信が可能等の特徴がある。
我々は地球環境情報統合プログラム(DIAS)の研究の一環としてこのXRAINの合成雨量データをほぼリアルタイムに取得・処理し、WEBベースのインタフェースで視覚化・ダウンロードが可能となるシステムを開発し、運用を開始した。
本稿ではその処理手法や利用方法等を紹介する。