1ZD-01
猿検知システムを用いた確率モデルによる出現予測
○十時光崇,北爪孝明,杉浦彰彦(静岡大),中井一文,江崎修央(鳥羽商船高専),山端直人(三重県農業研究所)
害獣による農作物への被害が増加している。獣害対策のために、猿に発信機を装着して 襲来を予測するシステムを構築し、約3年間にわたりデータを収集してきた。これまでの予測システムでは、機械学習を利用して予測対象の時間帯毎に、出現の有無を推定してきた。
本研究では、月毎の時間帯、曜日、天候などの要因と、猿の出現傾向の関係を統計処理し、確率モデルを用いて出現の可能性を推定する。実験では、集落への被害について推定するために、 集落近辺(150m以内)に出現したデータを集計し、月毎の時間帯、曜日、天候などの要因との相関関係から確率モデルを作成した結果、最大確率59.4%〜最低確率2.5%の範囲で出現の可能性を予想できることがわかった。

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