1Z-07
視聴覚情報の提示を用いた歩容フィードバック装置の提案
○冨川 繭,伊東勇飛,上杉 慎,紀埜 将,長島拓也(文教大),小林洋平(脳機能研究所),武藤 剛(文教大)
本研究では,歩行障害によって生じる歩容の変化を視聴覚情報の提示によって補正する,歩容補正装置の提案と,その実験的評価を行った.提案装置には,模範となる健常な歩容と被訓練者自身の歩容を仮想的な足音とCG映像としてリアルタイムでオーバーラップさせる形式で提示する機能が実装されており,模範となる歩容とのずれを,視聴覚を通して知覚しながら訓練することを可能としている.また,その評価実験として,健常者の右足に負荷をかけた疑似障がい者を対象とした歩行訓練実験を行い,訓練前後での歩容の変化の評価を行った.その結果,疑似障がい者の脚運びがより健常な状態へと変化し,提案装置を用いた訓練が安定な歩行の効率的な獲得を促していた可能性が示された.

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