情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

PCの性能向上によりWeb上でもインタラクティブな3Dコンテンツが多く見られるようになったが、マウス等のGUI用デバイスは自由度2の入力しかできず、3Dオブジェクトの移動や回転の操作に適さない。3D入力デバイスは存在するが、手に負担のかかるものが多く一般的でない。そこで本稿では、人間の手指が物理的な立体物を操作するための優れたデバイスであることに着目し、手指のジェスチャにより3Dオブジェクトの回転と移動操作を行う方法を検討する。まず、手指が物体を操作する動作を観察し、その特徴を整理した。次に、得られた特徴を基にジェスチャを座標系の変換に割り当てる方法を複数考案し、Leap Motionを用いて操作感の評価実験を行った。