1U-07
直進走行時における前方車両の半隠消表現に関する基礎検討
○平野愛子,池田 聖,木村朝子,柴田史久(立命館大)
半隠消表現とは,対象物体を映像的に半透明化しその物体により隠される隠背景を可視化する技術である.本研究では運転支援を目的とし,半隠消表現を用いて前方車両を透過し運転者に提示する手法を提案する.提案手法では,前方車両に搭載されたカメラの映像を自車両からみた前方車両領域に重畳し提示する.半隠消表現法の違いが前方車両および隠背景の把握に与える影響を調べるため,実験では前方車両の透過領域と透過度が異なる複数種類の直進シーンを提示した.実験参加者に対して障害物の出現および前方車両の制動灯の点灯に対する反応速度と正答率を評価した.その結果,半隠消表現の違いが運転時の視認性に影響する可能性が示唆された.

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