1T-09
共通観測イベントを指標としたセンサデータ取得時刻補正
○荒尾彩子,桧垣博章(電機大)
センサネットワークでは、多数のセンサノードによって観測されたセンサデータが大量に集約される。これらのセンサデータの取得時刻は重要であるが、センサノードに搭載された時計の時刻を同期するには大きな通信オーバヘッドを要する。本論文では、センサノード群による観測では網羅性が要求されることから、隣接センサノードの観測領域が重複することに注目し、共通に観測するイベント群の発生間隔に注目して隣接センサノード間の時計誤差を事後に推定し、各イベントの観測時刻を補正する手法を提案する。これによって、時刻同期プロトコルが不要、もしくは、その同期頻度を低減することが可能となり、通信オーバヘッド、電力消費の削減を実現することができる。

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