1M-01
分光輝度の低次元近似に基づくハイパースペクトル画像の再構成型超解像
○林 真帆,岡部孝弘(九工大)
紫外領域から近赤外領域までを数十バンド以上の狭帯域で観測したハイパースペクトル画像には,通常のカラー画像と比べて,波長分解能は高いものの空間分解能やSN比が低いという欠点がある.そこで本稿では,分光輝度の低次元近似に基づいて,ハイパースペクトル画像の画質を改善する手法を提案する.具体的には,特異値分解を用いて各画素の分光輝度を基底関数の線形結合で表現したのち,結合係数に対して再構成型超解像を行うことで,空間分解能の向上を図る.このとき,特異値に基づいて主要な基底関数・結合係数に対してのみ処理を行うことで,計算コストを削減するとともに,ノイズを除去してSN比の向上も図る.実画像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を確認した.

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