1D-02
歩行者自律航法改善のための、加速度と気圧情報を組み合わせた階段昇降認識手法の提案
○蛭子貴文,吉澤史男,金崎克己(リコー)
歩行者自律航法(PDR)では、鉛直方向の加速度振幅から歩幅を計算するため、階段昇降時には、歩幅を過大評価してしまう。従って、階段昇降していることを認識して歩幅を補正する必要がある。従来の気圧を用いた階段昇降認識判定は、周囲の環境等による急激な気圧変化により、推定結果を誤認識することがあった。
本発表では、加速度と気圧情報を組み合わせた階段昇降の認識手法および、歩行動作中に階段昇降以外に起因するような急激な気圧変化が発生した場合に歩行状態の認識結果を補正する手法を提案する。
本手法による認識率のF値は88%以上あり、気圧変化時においてもF値が大きく低下しないことが期待される。実際に、地下鉄駅構内での電車の進入による気圧変化発生時の評価において、従来手法に比べ認識結果の改善を確認した。

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