情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

オフライン署名照合は，紙面等に記載された署名に含まれる筆者固有の書き方に着目しながらその筆者を判定する手法であり，バイオメトリクス認証・犯罪捜査等に広く応用されている．そこでは，これまで主に署名全体を用いて照合する手法が用いられてきた一方，人間の視覚特性に着目した法科学関連の研究分野で，人間は局所的観点で署名を捉えていることが示されている．また，画像検索，一般物体認識等の研究分野では，局所特徴を用いた手法が多くの成果をあげている．そこで本研究では，署名の字画部分における局所特徴に着目するためbag-of-visual wordsモデルを応用し，そこにWeighting Schemesを用いることで，オフライン署名照合の性能改善を試みた．