司会:森嶋 厚行 (筑波大学 知的コミュニティ基盤研究センター 教授) | |
【略歴】1998年筑波大学大学院工学研究科修了.博士(工学).現在,同大知的コミュニティ基盤研究センター/図書館情報メディア系教授.多くの研究者の協力の下,2011年よりCrowd4Uクラウドソーシングプラットフォームの運用を開始し,図書館領域や自然災害領域等のクラウドソーシングプロジェクトに関わる.SIGMOD 2001 The Second Runner-up for the Best Paper Award. 2003年度情報処理学会論文賞. 2012年度日本データベース学会論文賞等. |
14:40-14:45 オープニング |
14:45-15:35 講演(1) オープンデータとクラウドソーシングの可能性 | |
大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 准教授) | |
【講演概要】ウェブ上での再利用性の高いデータの公開を意味するオープンデータは,政府や地方自治体などの公共機関において積極的に広まりつつある.このようなデータは長期間に渡る集計・分析や,多様なデータと組み合わせることによって大きな価値を生み出すむものと期待されるが,過去分のデータについては作成された時点におけるITインフラの不在やワークフローの問題により機械可読でないものが多い.機械可読化には多大なコストが必要であり,公共機関が自ら負担することは現実的でないため,クラウドソーシングの活用による解決が期待されている.本講演ではオープンデータの現状について述べるとともに,クラウドソーシングよる公共データの価値向上に関する実証実験を紹介し,今後の課題について議論する. | |
【略歴】1977年京都生まれ.2005年総合研究大学院大学博士課程修了.博士(情報学).2005年国立情報学研究所助手,2007年同助教,2009年同准教授.セマンティックウェブやソーシャルメディア,オープンデータの研究とともに,学術情報サービスCiNiiの開発に携わる.(株)グルコース取締役.著書に『ウェブがわかる本』(岩波書店),『ウェブらしさを考える本』(丸善出版)がある. | |
15:35-16:25 講演(2) マイクロタスク型クラウドソーシングサービスの現状 | |
【講演概要】不特定多数の人々から貢献を募ることで,必要なサービス,アイデア,コンテンツを生みだす行為はクラウドソーシングと呼ばれ,近年,様々な分野で注目を集めています.本講演では,2006年にジャーナリストJeff Howeによって提唱されたクラウドソーシングというコンセプトの実施例とその課題,アカデミアでの様々な取り組み,また,ヤフーのクラウドソーシングサービスでの取り組みについてご紹介いたします. | |
清水 伸幸 (ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所 上席研究員) | |
【略歴】2006年ニューヨーク州立大学オルバニー校にて博士課程修了.2007年より東京大学情報基盤センター特任助教.2010年より同センター特任講師.2011年よりYahoo! JAPAN研究所勤務.クラウドソーシング企画,自然言語処理と機械学習の研究開発に従事.博士(情報工学). | |
中川 雅史 (ヤフー株式会社 メディアサービスカンパニー 大阪サービス本部 サービスマネージャー) | |
【略歴】1980年生まれ. 2002年よりIT系ソフトウェア企業にて,販売管理システム,大学向け授業支援システム等の開発エンジニア,リーダーを経験. 2012年1月 Yahoo!Japan入社.Yahoo!クラウドソーシングの開発リーダーを経て,2013年4月よりサービスマネージャーに就く. | |
16:25-17:10 パネル討論 クラウドソーシング研究のディシプリンとは? ~クラウドソーシング研究のさらなる展開に向けて~ | |
【討論概要】クラウドソーシングの大きな可能性は様々なコミュニティで注目を集め,それぞれ活発に研究が進められている.しかし,その研究手法は確立しているとは言えない.本パネルでは,多様な研究コミュニティで第一線で活躍しているクラウドソーシング研究者をパネリストとして招聘し,クラウドソーシング研究のディシプリンについて議論を行う.本パネルによりクラウドソーシング研究の様々な視点を明らかにし,今後どのように研究を進めていくべきなのか,また,クラウドソーシング固有のディシプリンは存在するのか等,ディシプリンという切り口からクラウドソーシング研究の本質に切り込みたい. | |
パネル司会:鹿島 久嗣 (京都大学 大学院情報学研究科知能情報学専攻 教授) | |
【略歴】1999年京都大学大学院工学研究科修士課程修了.2007年京都大学大学院情報学研究科博士課程修了.1999年から2009年までIBM 東京基礎研究所勤務.2009年より東京大学大学院情報理工学系研究科准教授を経て2014年4月より現職.機械学習,データマイニングの研究に従事.博士(情報学).2009年情報処理学会長尾真記念特別賞.2012年マイクロソフトリサーチ日本情報学研究賞.2013年船井情報科学振興財団船井学術賞等を受賞. |
パネリスト:後藤 真孝 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門 首席研究員) | |
【略歴】1998年早稲田大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了.博士(工学).現在,産業技術総合研究所 情報技術研究部門 首席研究員 兼 メディアインタラクション研究グループ長.情報処理学会 理事,IPA未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャー等を兼任.日本学士院学術奨励賞,日本学術振興会賞,ドコモ・モバイル・サイエンス賞 基礎科学部門 優秀賞,科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞,情報処理学会 長尾真記念特別賞,星雲賞等,38件受賞.音楽情報処理の研究を22年間推進. |
パネリスト:下坂 正倫 (東京大学 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 講師) | |
【略歴】2006年東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程修了.博士(情報理工学).2004年〜2006年日本学術振興会特別研究員.2006年 同大学助手,2007年 同大学助教,2011年より同大学講師.ユービキタスコンピューティング,特に人間行動のパーベイシブセンシングやそれらセンサデータに対する統計的データ解析技術を研究している. |
パネリスト:馬場 雪乃 (国立情報学研究所 ビッグデータ数理国際研究センター 特任助教) | |
【略歴】2009年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了.2012年同博士課程修了.2012年より東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員.2014年より国立情報学研究所及びJST ERATO 河原林巨大グラフプロジェクト特任助教.データマイニング,クラウドソーシングの研究に従事.博士(情報理工学). |
パネリスト:松原 繁夫 (京都大学 大学院情報学研究科 社会情報学専攻 准教授) | |
【略歴】1992年京都大学大学院工学研究科精密工学専攻修士課程修了.同年NTTに入社.2007年より,京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻准教授.情報経済学に興味を持つ.博士(情報学).2002年度人工知能学会論文賞,2003年度情報処理学会研究開発奨励賞,2005年度日本ソフトウェア科学会論文賞受賞.人工知能学会,日本ソフトウェア科学会,情報処理学会,電子情報通信学会会員. |
パネリスト:水山 元 (青山学院大学 理工学部経営システム工学科 准教授) | |
【略歴】1992年京都大学大学院工学研究科精密工学専攻修士課程修了.住友金属工業(株)数理技術室勤務,京都大学助手,講師を経て,2011年より青山学院大学理工学部経営システム工学科准教授.博士(工学).生産システムをGoods,Service,Ideaを組織的に生み出す系として広く捉え,その設計,分析,改善,支援等の研究に従事.最近は,予測市場などの集合知メカニズムとその応用に興味を持つ. |
パネリスト:大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 准教授) | |
【略歴】1977年京都生まれ.2005年総合研究大学院大学博士課程修了.博士(情報学).2005年国立情報学研究所助手,2007年同助教,2009年同准教授.セマンティックウェブやソーシャルメディア,オープンデータの研究とともに,学術情報サービスCiNiiの開発に携わる.(株)グルコース取締役.著書に『ウェブがわかる本』(岩波書店),『ウェブらしさを考える本』(丸善出版)がある. |
パネリスト:清水 伸幸 (ヤフー株式会社 Yahoo! JAPAN研究所 上席研究員) | |
【略歴】2006年ニューヨーク州立大学オルバニー校にて博士課程修了.2007年より東京大学情報基盤センター特任助教.2010年より同センター特任講師.2011年よりYahoo! JAPAN研究所勤務.クラウドソーシング企画,自然言語処理と機械学習の研究開発に従事.博士(情報工学). |