情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

システム化がされていない中小運送会社では経営者の経験知をもとにした運賃計算業務が行われている。そのため他の社員は計算業務を行うことができない。そこで、本研究ではこの業務をサポートするため、経験知を反映できる輸送運賃計算システムの構築を行った。人の経験知をシステムで表現するため、計算の条件や関係項目をパラメータに置き換え計算を行った。また経験知による計算でも取引先ごとに運賃が変動してくるため、システム上でも取引先ごとの運賃倍率を設定し、その倍率を常に変動させることで経験による計算に近づけた。さらに、業務を中断させることなく、運賃計算の改定を可能とする構成とした。本システムを構築し、実際のユーザーによる評価を行った。