情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

自主学習は変化の激しい社会に対応していくために不可欠である．しかし，必ずしも全ての学習者が自己制御的に学習を行っていけるわけではなく，挫折してしまう学習者もいる．本研究では，自主学習の継続支援を目的として学習者が計画的な学習を行うためのプロセスの支援を目標とする．自己制御的に学習する方法として自己調整学習に着目する．自己調整学習に関する関連研究や理論から学習者が自主学習を継続するために必要な能力を推測する．不足する能力を補うことで自主学習を継続できるのではないかという仮説を立てる．仮説検証のため，学習者の予定を考慮した学習スケジュールを立案し，その実施状況の記録と可視化を行うシステムを提案する．開発したシステムを被験者に利用してもらい，システムの有用性を検証していく．