情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

現在の知的照明システムでは，在離席ならびに目標照度の変更に関し，Webユーザインタフェースを通して行なっている．しかし，Webブラウザを介した変更には手間がかかり，ユーザのストレスとなっていた．
　一方，照度センサをディジタル化することでEthernetを用いてパケット通信を行い，照度情報以外の情報伝達が可能になった．
　本研究では，在離席ボタンならびに目標照度の変更ボタンを搭載したディジタル照度センサを試作し，新丸の内ビルディングにおいて実証実験を行った．実証実験のログデータより，従来と比較し在席率が30 %向上したことから，ディジタル照度センサを用いることで，操作の快適性が向上したと言える．